謎解きにおいて、一番簡単に謎を詰め込めて、かつなんとなーく、すげー!って言われるもの。
それがクロスワードパズルです。
大事なので太字にしました。
クロスワードパズルの良いところ
- 誰でも参加できる
- いろんな文字をちりばめることができる
- やり方次第でどんな謎にも使える
クロスワードパズルのダメなところ
- 作るのが面倒
- 印刷が面倒
- デバッグが大変
一つずつ解説していくと、
誰でも参加できる。
ってのは前回小問の作り方で触れたように、せっかく来てもらってるわけですよ。
なので参加者さん全員にムキになっていただきたい。
だから導入するんですね。やる気を出させる問題。
クロスワードパズルって要はクイズなので、知ってること1つはさすがにあるでしょう。
だから誰でも参加できるわけです。
これはイベントにとってのメリットですね。
いろんな文字をちりばめることができる。
これは作成側のメリットですね。
隠せるんですよ。文字を。
例えばクロスワードの四隅に右上から右下、左下、左上の順に、
「ハ」「ナ」「ク」「ソ」って答えにするとするじゃないですか。
これ意外と気づかれないんです。
多分なんですけど、クロスワードパズルって、タテとヨコじゃないですか。
だから、1つ飛びに飛ばして読んだり、ナナメに読んだりしないんですよ案外。
で、なんか箱とか開けた時に紙が入ってて、
右上から時計回りに四隅を「ホジホジ」。
とか書いておくと、その答えがハナクソになるわけです。
やり方次第でどんな謎でも使える。
これですよ。これ製作者にとってホントに便利。
なんか穴の空いた紙を上から被せても良いし、一つ飛びに読ませても良いし、
なんなら黒いマスも使えたりします。
マグロみたいです。
生で食っても良いし、煮ても焼いてもフレークにしても美味しい。みたいな。
デメリットですが、
面倒。
とにかく面倒です。ただの愚痴なので割愛。
印刷が面倒。
これね色々試行錯誤したのですが、一番楽なのは、
まずExcelで枠を作りますね。シート全体を透明じゃなくて白で塗ります。
そうするとExcelのマスの線が消えます。ここポイントです。
で、当然黒マスのセルは黒く塗りますね。
数字はフォントを小さくして、左寄せ・上寄せにしますね。
で、キーワードになるマスには、セルの罫線で二重線にします。
これでマスが作れるので、今度はこれをスクリーンショットでハードコピーを撮っておいて、
で、印刷物に貼ります。印刷物って言うか、イラレとかのデータにしたら良いですよ。
まあ、面倒ということ以外、非常に使い勝手の良い謎がクロスワードだということが解っていただけましたでしょうか。
だからね、参加者側で謎解き行って、クロスワードが出題されるじゃないですか。
これ後で絶対使うよね。って確実に思います。
マスの中に「を」とか使うマスがあったら絶対指示ですよね。「◯◯をつぶせ」とか「◯◯を塗れ」みたいなね。
逆に使わない場合は、クロスワード出しといて後で使わないとかどんだけ無駄遣いだよ。って思います。
じゃあ、作りましょう。
これもねホント独自なんで、間違ってるかもしれませんけど。
1.マスを作ろう
まずマスを決めましょう。
7×7〜9×9 くらいが簡単かな。
場合によって長方形でも良いんですけど、使い勝手が良いのは正方形です。
ここはほぼ何にも考えなくて良いです。
ただ、大きければ大きいほど、面倒です。
2.黒マスを決めよう
次に黒マスの位置を決めましょう。
ここでは基本ルールとして、以下に気をつけます。
- タテ・ヨコ隣り合うマスを黒くしない
- 四隅は黒くしない
- 全ての白マスが繋がるように黒マスを置く(黒マスで島を作らない。分断しない)
くらいかなぁ。
ただし、謎解きですので、場合によってはこのルールを無視しても良いでしょう。
あまり黒で塗りすぎたり、全然黒で塗らないと、文字を入れる時に大変です。
黒を入れたら、左上から数字を入れます。
左上から右上、一段下がって右下まで順に、縦、もしくは横に文字が入る所に順に数字を入れます。
3.とにかく文字を埋めよう
黒マス以外は全て文字が入るのがクロスワードパズルなので、文字を埋めます。
この作業が一番面倒で、大変です。
最終的に文字が埋まらず、やり直しになることも多いです。
ここのルールは、以下に気をつけます。
- 極力固有名詞は使わない
- 数字のマス(言葉の頭になる)には「ん」や「を」が入らないように
- 6割以上の人が答えられそうなクイズにする
- 縦1、もしくは横1のカギは問題のメイン。全員が答えられるテーマを入れる
固有名詞は人名・商品名などです。
これらを入れてしまうと、ストーリーのイメージが損なわれたり、
場合によってはやっかいな問題になってしまうかもしれません。
8文字などの場合、人名を入れたくなるんですが、我慢しましょう。
もっとも歴史上の人物なんかだったら、ストーリー的にバランスが取れれば良いんですけどね。
だんだん制限が出てくると埋めるのが難しくなります。
そんな時に便利なのがWEB上のクロスワード辞典です。
クロスワード用語検索
http://www.hokushin-media.com/cross/cws.html
こんな所を利用するのも良いと思います。
4.カギを入れましょう。
埋めた文字に対してカギになるクイズを入れます。
多少難しくても、周りのカギから攻められた時に、だんだん文字が開いていくので、
周りの問題が簡単であれば大丈夫です。
困るのが2文字の時。
例えば、答えのワードが「コン」。みたいな場合。
ヨコ6のカギ 青より濃い色
みたいにしたいのですが、こんなの無限にありますし、2文字なので周りからヒントも受けられません。
そこで、クロスワードパズルがひらがな、もしくはカタカナであることを利用し、
ヨコ6のカギ ○○色、○○活、大○○
の様にしましょう。一見難しくなりますが、答えは1つに絞られますし、
作る方もかなり楽になります。
5.キーワードを選ぶ
この様にクロスワードを作ったら、最終的に答えさせたいキーワードを見つけ、
二重線の枠にしましょう。
ほら、できた。
面倒だけど、説明がいらないという意味では小問を作るより簡単で、のちに使い勝手が良いですよ。